お客様の事業を深く理解する:デジタル時代における税理士の役割
こんにちは。福岡県久留米市の公認会計士・税理士 豊岡春樹です。
今回は、私が大切にしている「お客様の事業理解」について、皆様にお伝えしたいと思います。
デジタル化が進む中でのアナログの重要性
2020年のコロナ禍をきっかけに、多くのビジネスがオンラインへと移行しました。
会計士・税理士業界も例外ではなく、Webでの会議や面談が主流となっています。
確かに、オンラインでのやり取りには多くの利点があります。
時間や場所の制約が少なく、効率的なコミュニケーションが可能です。
しかし、私は "お客様の事業を深く理解する" という点において、 "アナログ" な方法 も非常に重要だと考えています。
それは、 お客様の"現場"に足を運ぶこと です。
なぜ"現場"に行くのか?そこには数字だけでは見えないものがあるから
私の事務所では記帳代行をメイン業務としており、日々多くの請求書や領収書を目にします。
これらの資料から、お客様の事業におけるお金の流れを把握することは可能です。
しかし、 "実際にはどのような仕事をしているのか" "どんな想いで事業に取り組んでいるのか" といった 数字の背後にある生の情報 は、資料を見るだけではなかなか見えてきません。
例えば、ある商品の売上請求書を見たとき、
- 実際に誰が、いつ、どのようにその商品を製造・販売しているのか
- どのようなプロセスを経て、お客様の手元に届いているのか
- 商品に込められた想い、お客様からの反応
これらの情報は、数字や書類からは読み取ることができません。
そこで私は、顧問契約を締結していただいた際は、契約期間中で必ず一度はお客様の 現場へ訪問 する方針としております。
実際に現場を見ることで、
- お客様の事業に対する理解を深め、より的確なアドバイスができる
- お客様との信頼関係を築き、より密なコミュニケーションを取ることができる
- お客様の悩みをより深く一緒に考えることができる
というメリットが生まれます。
実際に足を運んでお話を伺うと、お客様の表情や声色から、数字には表れない "生の情報" を得ることができます。
それは、お客様の事業に対する熱い想いだったり、従業員の方々との絆、あるいは、抱えている悩みや不安かもしれません。
これらの情報は、机上の数字を扱うだけでは決して得られない、 お客様を深く理解するための大切な行動だと考えます。
時代の変化に対応しながらも、"お客様に寄り添う姿勢"は忘れずに
税理士の仕事は、単に数字を扱うだけではありません。
お客様の事業の成長と成功をサポートすることが、私たちの使命です。そのためには、デジタルとアナログ、両方のアプローチを柔軟に活用していく必要があります。
IT化が進み、仕事の効率化が求められる時代だからこそ、 人と人との繋がりを大切にすること を意識しています。
これからも私は、時代の変化に柔軟に対応しながらも、 お客様の"現場"に足を運び、"生の声"に耳を傾ける というスタンスを大切に、
お客様にとって "本当に頼りになるパートナー" を目指して参ります。
最後に参考となった書籍を紹介します。
『ザ・ゴール』 エリヤフ・ゴールドラット (Eliyahu M. Goldratt)
・引用: 「真の問題解決は、現場の実態を見なければ成し得ない。データや報告書だけではなく、現実を直接確認することが不可欠だ。」
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