【税理士の見解】副業に向いている人・向いていない人の違いとは?

こんにちは!福岡県久留米市の公認会計士・税理士、豊岡春樹です!

最近、副業を行っている方が多くなりましたね!

私の周りでも「副業を始めた」という声をよく聞くようになりました。多くの方が、収入アップやスキルアップを目指して新しいチャレンジをされています。

しかし、副業は誰もが簡単に成功できるわけではなく、残念ながら途中で挫折してしまう方が多いのも事実です。

副業には「向いている人」と「向いていない人」の特徴があるように感じています。

この記事では、これから副業を始めようと考えている方や、始めたばかりで悩んでいる方に向けて、副業を継続しやすい人の特徴について解説します。

副業に向いている人の3つの特徴

副業を軌道に乗せ、継続していくためには、いくつかの重要な素質があると考えます。

特に大切だと感じる3つのポイントをご紹介します。

1. お金以外の「熱量」を持っている人

副業を始める動機の多くは「収入を増やしたい」というものでしょう。

それは非常に自然なことです。

しかし、「お金が欲しい」という動機だけでは、継続が難しくなるケースが多く見受けられます。

副業は本業以外の時間を使うため、想像以上に体力的・精神的な負担がかかります。

思うように稼げない時期が続くと、「こんなに大変なのに、割に合わない」と感じ、心が折れてしまいがちです。

一方で、「自分のスキルが通用するか試したい」「好きなことを仕事にしたい」「この分野で自己実現したい」といった、お金以外の「熱量(内的動機)」がある人は強いです。

この熱量が、収入が安定しない初期段階や、本業との両立が困難な時期を乗り越えるための原動力となります。

2. 自己管理能力(時間・体力)が高い人

「副業に向いているのは、休みの日も働けるタフな人」というイメージがあるかもしれません。

しかし、個人的にこれは少し危険な考え方だと思います。

確かに、副業は本業に加えて時間と労力を投下するため、プライベートの時間が圧迫されがちです。体力的にきつくなるのは避けられません。

重要なのは、無限に働けるタフさではなく、「バランス感覚」だと考えます。

副業に向いている人は、「本業・副業・プライベート(休息)」のバランスを意識的に管理・調整できる人です。

無理をして体調を崩したり、精神的に疲弊してしまっては、本業にも副業にも悪影響が出てしまいます。

オンとオフの切り替えを上手に行い、継続可能なペースを自分で作れる「自己管理能力」が不可欠です。

3. 完璧を目指さず「まず行動に移せる」人

副業で成功する人に共通しているのは、「まず行動に移せる」ことです。

最初は非効率でも、実際に行動(トライ)し、失敗(エラー)から学び、改善していく。

この「トライアンドエラー」を繰り返す中で、自分なりの効率的なやり方を見つけていきます。

逆に行動できない人は、次の「向いていない人」の特徴に当てはまるかもしれません。

注意!副業に向いていない可能性のある人

「自分は副業に向いていないかも」と不安になる必要はありませんが、以下のような傾向がある人は、少し意識を変える必要があるかもしれません。

1.完璧主義で「インプットばかり」の人

副業に関する情報は世の中に溢れています。

そのため、「どの情報が正しいかわからない」「もっと勉強してからでないと不安」と考え、リサーチや勉強ばかりに時間を費やしてしまう人がいます。

学ぶこと自体は大切ですが、それが目的化し、実践(アウトプット)が伴わなければ、収益は一円も発生しません。

「完璧なサービスやスキルが身についたら始めよう」と考えている間に、行動している人との差はどんどん開いてしまいます。

まずは「スモールスタート」を意識し、小さく試してみることが重要です。

2.プライベートの時間を最優先にしたい人

副業は、本業以外の時間、つまり「平日の夜」や「休みの日」を使って行うのが基本です。

もしあなたが、「休みの日はYouTubeや動画をダラダラと見続けて過ごしたい」「自分のプライベートな時間は絶対に削りたくない」と強く思っている場合、副業は向いていないかもしれません。

前述の通り、副業には「バランス」が重要ですが、それは「何もしなくても良い」という意味ではありません。

プライベートの時間(休息や娯楽)を確保しつつ、同時に「副業のための時間」を意図的に捻出し、そこで集中して作業する必要があります。

リラックスする時間を最優先にしたいという考えが強いと、副業に必要な時間を確保すること自体が大きなストレスとなり、継続が困難になります。

副業のタイプ:「個人事業」と「雇用型」どちらを選ぶべきか

副業と一口に言っても、大きく分けて「雇用型(アルバイトなど)」と「事業型(個人事業主)」があります。

どちらが向いているかは、副業の目的によって異なります。

スキルアップと熱量を重視するなら「個人事業」

もし、副業を通じてスキルアップしたい、自己実現したいという「熱量」を重視するなら、私は「個人事業」として自分で事業を行うことをお勧めします。

確かに、個人事業は収入が不安定であり、営業、経理、トラブル対応など、すべてを自己責任で行う負担があります。

しかし、主体的に考え行動することが求められるため、サラリーマンとしての「雇われるマインド」から脱却し、ビジネススキルを格段に成長させることができます。

これが、将来的に大きな資産となります。

安定と手軽さを重視するなら「雇用型」

一方で、「まずは確実に月3万円増やしたい」「副業で余計なストレスを抱えたくない」という考え方も合理的です。

その場合は、他社でアルバイトやパートとして働く「雇用型」も選択肢になります。

働いた時間分、確実に収入が得られる安定感と、複雑な手続きが不要な手軽さがメリットです。

ただし、どうしても受け身の仕事になりがちで、スキルアップや熱量の維持には繋がりにくい側面があります。

その結果、最初はモチベーション高く取り組めても、一定期間が経つと意欲が低下し、いつの間にか続けられなくなってしまう、というケースに陥りがちです。

まとめ

副業を成功させるためには、収入という目的だけでなく、「熱量」を持って取り組めるかどうかが鍵となります。

また、無理なく継続するために、完璧を目指さずに「まず行動する」こと、そして自分の時間や体力を管理する「自己管理能力」が求められます。

ご自身の目的やリソースに合わせて、雇用型と個人事業型のどちらが合っているかを考え、まずはスモールスタートを切ってみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

豊岡 春樹
豊岡 春樹
久留米市の若手公認会計士・税理士です!
freee会計を活用し、中小法人・スモールビジネスの記帳や確定申告の負担を軽減し、本業に専念できる環境づくりを支援しています。
創作活動に励む漫画家・同人作家の方からのご相談も多数いただいており、柔軟かつ丁寧な対応を心がけています。