他人との比較をやめる:自分らしく生きるための第一歩
こんにちは。福岡県久留米市の公認会計士・税理士 豊岡春樹です。
「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、私たちはついつい自分と他人を比べてしまいやすい生き物です。
SNSを開けば、キラキラと輝いているように見える友人やインフルエンサー。
同期入社のAさんは、すでに大きなプロジェクトを任されている。
同世代のBさんは、年収がすでに1,000万円を超えている。
「どうして自分はこんなにダメなんだろう…」
他人と自分を比べては、落ち込み、自信を失い、自己嫌悪に陥る。
そんな経験が少なからずある方も多いのではないでしょうか。
私もかつては、他人と自分を比較しては、苦しい気持ちを抱えていました。
でも、そんな「他人軸」の生き方から抜け出し、「自分軸」で生きようと思うようになってからは心が軽くなったのです。
今回は、税務や仕事の考え方ではなく、人生観のような視点で記事を書いてみました。
この記事では、他人との比較をやめて、自分らしく生きるためのヒントをお伝えします。
生きづらさを感じている方は、ぜひ読み進めてみてください。
なぜ私たちは、他人と比べてしまうのか?
心理学者のアルフレッド・アドラーは、著書『嫌われる勇気』の中で、""「すべての悩みは、対人関係の悩みである」""と述べています。
私たちは、他人から認められたい、評価されたいという思いから、無意識のうちに他人と自分を比較してしまうのです。
特に現代社会は、SNSの発達によって、他人と自分を比較する機会が格段に増えました。
華やかな日常を演出した投稿や、「いいね」やフォロワーの数など、目に見える形で他人と比較されることで、劣等感や焦りを抱きやすくなっているのです。
便利な世の中になった一方で、昔に比べて生きづらくなったという声も耳にします。
他人と比べることのデメリット
他人と比べることは、私たちの心をむしばみ、様々な悪影響を及ぼします。
- 自己肯定感の低下
他人と比べてばかりいると、「自分はダメだ」「自分には価値がない」と感じやすくなります。 - 焦りや不安、ストレスの増加
常に他人と競争しているような状態になり、心身ともに大きなストレスを抱え込みやすくなります。 - 成長の阻害
他人の目が気になって、自分の本当にやりたいことや、進むべき道を見失ってしまいます。
「ありのままの自分」を受け入れられず、常に「他人より優れていたい」という思いに囚われてしまうことは、とても苦しいことです。
他人との比較は、自分自身の可能性を狭めてしまうことにもなりかねません。 - 幸福感の減少: 他人の人生を羨むことで、自分の人生の素晴らしさに気づけなくなります。
他人と比較することをやめるには?
「他人と比べることをやめよう」と思っても、長年の習慣を変えるのは簡単ではありません。
そこで、今日から実践できる具体的な方法をいくつかご紹介します。
1. SNSとの付き合い方を見直す
- SNSを見る時間を減らす:
SNSを見ていると、どうしても他人と比べてしまうという方は、思い切って利用時間を減らしてみましょう。
デジタルデトックスの時間を作るのもおすすめです。 - フォローするアカウントを見直す:
特定のアカウントを見ると、ネガティブな気持ちになってしまう場合は、フォローを外すことも検討してみましょう。 - 「他人軸」ではなく「自分軸」で発信する:
他人からの評価を気にするのではなく、自分が本当に伝えたいことを発信するように心がけましょう。
私も当ブログでは嘘偽りなく、伝えたいことを記載するように心がけています。
2. 自分の理解を深める
- ジャーナリング:
ノートやブログに自分の気持ちや考えを書くことで、自分の価値観や考え方を整理することができます。 - 自然や景色に触れ合う:
自然の中に身を置くことで、心が解放され、リラックスできます。
そこで、自分と向き合うことで、「自分は本当は何をしたいのか」「何が好きなのか」が見えてきます。
私は、電車の窓から見える景色が好きで、それを眺めながら自分の考えを整理することが多いです。
3. 「感謝」の気持ちを大切にする
- 小さな幸せに気づく:
美味しい食事、美しい景色、家族との団らん…日常の中の小さな幸せに目を向け、感謝の気持ちを感じてみましょう。
他人と比べるのではなく、今ある幸せに目を向けることで、心が満たされていきます。
私は、小さなことでも感謝を伝えるようにしています。
例えば、買い物の際にレジを行っていただいたスタッフやレストランで配膳していただいたスタッフ、バスの運転手等には必ず「ありがとうございます」と伝えるようにしています。
感謝の気持ちは自己肯定感を高め、他人を羨む気持ちを和らげてくれる効果があると考えます。
「ありがとう」を言われてうれしくない人はいないでしょうから、win-winですよね。
4. 小さな「成功体験」を積み重ねる
- 昨日の自分と比べる:
小さな成長を積み重ねることで、自己肯定感が徐々に高まります。
昨日よりも1歩だけ前進していればいいのです。
例えば、本を1ページ読んで昨日の自分より知識が増加した等で十分です。
大きな成果を求めるのではなく、毎日少しずつでも前進している自分を認めてあげましょう。
自信がつけば、他人の評価に左右されず、自分の価値観で生きることができるようになります。
私の実体験
公認会計士試験の挑戦 〜比較をやめ、自分の道を進む〜
私は大学3年生の時、公認会計士を目指して勉強を始めました。
この試験には1次試験と2次試験があり、2次試験は年に一度しか行われません。
公認会計士試験は非常に難関で、試験勉強に専念するため、遊びに行く時間もほとんどありませんでした。
その当時、周りの友人たちはキラキラとした大学生活を送っており、
SNSを開くたびに友人が楽しそうに旅行をしたり、充実した時間を過ごしている姿を見ると、勉強漬けの自分が取り残されているように感じて、見るのも辛かったです。
友人たちが遊びや旅行の話題で盛り上がるたびに、自分がその輪に入れないことが悲しく、孤独感を感じることもしばしばありました。
大学4年生の時に受けた2次試験では、残念ながら不合格となり、
その結果に落胆し、何度も「今から就活を始めた方がいいのではないか」と焦りが募りました。
周りの友人たちは就活を進め、次々と内定が決まっていく中で、自分は勉強を続ける日々。
自分はこのまま公認会計士になれるのかという不安に苛まれ、周りとの比較が私の心に重くのしかかりました。
比較をやめて、自分の道に集中した方法
その苦しい状況の中で、私はある決断をします。
それは、他人との比較をやめ、自分自身に集中することです。
自分の将来のことを再度見つめなおし、公認会計士試験に合格するための行動に全力を注ぐことに決めました。
自分の道に集中するために行ったことは以下のようなステップです。
- 他のことを考えず、合格だけを目指した
周りの成功や進捗は見ずに、自分は公認会計士になるための道を歩んでいるのだと信じ、目標に集中しました。 - 小さな成功を大切にした
テストで良い結果を出すたびに自分を褒め、自己肯定感を高めるようにしました。
大きな目標に向かって進んでいるという実感が少しずつ自信に繋がりました。 - 長期的な視点を持つよう心がけた
自分はこの先何十年も先のキャリアを考え、長期的な視点でこの試験に挑んでいるという思いを何度も自分に言い聞かせました。
そして自分の意思決定を肯定しました。 - 同じ目標を持つ仲間と行動した
同じ試験に挑戦している仲間と一緒に勉強することで、他人との比較を少しでも減らし、励まし合うことができました。
結果として得たもの
結果的に、2回目の2次試験で無事に合格することができました。
当時は本当に苦しかったですが、公認会計士の資格を取得したことに後悔は一切ありません。
それどころか、今こうしてやりがいのある仕事を通じて多くの経営者等をサポートできる日々に、感謝の気持ちでいっぱいです。
振り返ると、公認会計士を目指すという意思決定をし、その道を歩んでくれた大学時代の自分に感謝しています。
他人との比較にとらわれず、自分の信じた道を進むことができたからこそ、今の自分があるのだと心から感じています。
まとめ|他人と比較する人生から卒業しよう
他人と比べることをやめ、自分軸で生きるようになると、心が軽くなり、毎日が輝き始めます。
ありのままの自分を受け入れ、自分らしく生きることを目指しましょう。
そして、この記事を読んだあなたが、自分自身の価値に気づき、より豊かな人生を送るための一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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