不安との戦い方~「なぜか不安で動けない」を抜け出す方法~

こんにちは!福岡県久留米市の公認会計士・税理士、豊岡春樹です!

人間は生活していく中で、常に何かしらの不安と戦っている生き物です。

例えば、「明日のプレゼンは上手くいくだろうか」「新規のお客様との面談は契約につながるだろうか」「きちんと期日までに仕事が終わるだろうか」といった、身近な不安が常にあります。

私自身も心配性なので、そのお気持ちはとてもよく分かります。

ただ、不安な気持ちのままでいると、必要以上に仕事をやり過ぎてしまったり、不安に駆られて解決策を探すために延々と調べもの(そして、さらに不安になる情報)を見続けてしまったり、かえって非効率になることも少なくありません。

漠然とした不安に飲み込まれてしまう人がいる一方で、その不安をエネルギーに変えて行動できる人もいます。

両者の違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、不安と上手に付き合い、「動けない」状態から抜け出すための具体的な思考習慣について、私の考えも交えながら解説します。

まずは「不安」の正体を知ることから

まず「不安」という感情が何でできているかを考えてみましょう。

私は、不安というものは「事実」と「解釈」の2つの部分に分けることができると考えています。

例えば、「明日、新規のお客様と面談がある」というのは、「事実」です。

一方で、「ちゃんと喋れるかわからない」「契約が取れるか不安だ」「何か失敗してしまうかもしれない」といった部分は、すべて「解釈」にすぎません。

私たちは「事実」そのものではなく、このネガティブな「解釈」の部分によって不安を感じているのです。

では、どうすればよいか。

それは、不安な「解釈」に振り回されないよう、「やるべきこと(準備)はやる」。
そして、あとは「割り切って臨む」。

これに尽きるかなと考えます。

とはいえ、この「割り切る」ことが難しいですよね・・・。

そこで、最近見た動画の中で、とても参考になるものがありましたので、ご紹介です!

【両学長 リベラルアーツ大学:不安で動けない人vs不安をコントロールする人【人生論】:(アニメ動画)第424回】

不安をコントロールする5つの思考習慣

上記のYouTubeでお話ししていた内容を備忘も兼ねてまとめました。

1. 習慣1:「今できること(事実への準備)」に集中する

不安で動けなくなる人は、「どうなるかわからない未来(解釈)」ばかりを考え続けます。

一方、不安をコントロールする人は、「今できること(事実への準備)」に焦点を当てます。

「新規事業は軌道に乗るだろうか?」と悩む代わりに、「軌道に乗せるために、今日できるタスクは何か?」と問いを変えるのです。

これが、先ほどの「やるべきことはやる」という具体的な行動です。

未来への不安(解釈)を考える時間を、今できる準備(事実への対処)に使うことが、不安を乗り越える確実な第一歩となります。

2. 習慣2:不安を煽る「ジャンク情報」から距離を置く

不安な時ほど、安心材料を求めてネットニュースやSNSを見続けてしまうことがある。

しかし、冒頭で触れたように、不安に駆られた調べものは、かえって不安を煽る情報(ジャンク情報)に触れる機会を増やし、悪循環に陥りがちです。

不安をコントロールする人は、こうした行為を「時間の無駄遣い」と考えます。

時間とは、私たちの人生そのものです。

不安を増幅させる情報を見る時間に人生を使うのは、あまりにもったいないですね。

3. 習慣3:「犯人探し」をやめ、自分自身を「ケア」する

不安の原因を「会社が悪い」「取引先が悪い」「社会が悪い」と、自分以外の何かのせいにしたくなることがあります。

しかし、「犯人探し」はさらなる不信感や不安を生むだけで、何も解決しません。

不安をコントロールする人は、まず「ああ、今自分は焦っているな」と自分の状態を客観的に認めます。

そして「休息が必要だ」と判断し、意識的に自分をケアします。

  • いつもより長く眠る
  • 好きな本を読む
  • 美味しいものを食べる

「自分の機嫌は自分で取る」という意識を持つことが、不安に飲み込まれないための重要なスキルです。

私も早く寝たり、長いウォーキングをしたりして、気分をリフレッシュさせることが多いです。

4. 習慣4:「すべて」を求めず、「本当に大切なもの」を知る

自分の価値観が明確でないと、「世間一般で良いとされるもの(収入、地位、安定など)」をすべて手に入れようとしてしまいます。

その結果、常に「足りない不安」や「失う不安」に苛まれることになります。

不安をコントロールする人は、自分にとっての優先順位(本当に大切なもの)を知っています。

だからこそ、世間の評価ではなく、「自分が本当に望むもの」を追求できます。

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私はXを税務業務の情報収集として活用していますが、Xで発信している税理士は強者ばかりで、「新規契約件数は月に○○件や年収は○○百万円」等の情報が溢れかえっています。

当初はそれを見るたび「私はこんなんでいいのか・・」と不安に感じていましたが、自分は自分、他人は他人として考えられるようになりました!

それは、私にとって、家族、仕事、プライベートの優先順位が出来てきたからだと思います!

5. 習慣5:「妄想(最悪の解釈)」と「事実」を区別する

これは、冒頭でお話しした「事実と解釈」の区別とも深く関連します。

不安で動けない人は、最悪の「解釈」を、あたかも「確定した事実」であるかのように思い込んでしまいます。

不安をコントロールする人は、これらを冷静に区別します。

  • 実際に起きている「事実」
  • 確率の高い「シナリオ(解釈)」
  • 考えうる「最悪のシナリオ(解釈)」
  • ほとんどありえない「妄想(悪い解釈の暴走)」

「最悪のシナリオに備えること」と、「それが必ず起きる事実だと決めつけること」は全く違います。

この区別こそが、不安に心を支配されないための重要な一線です。

両学長はここまで言語化できてすごいですね・・。

とても参考になるので、時間がある時にYouTubeを見てみてください!

投稿者プロフィール

豊岡 春樹
豊岡 春樹
久留米市の若手公認会計士・税理士です!
freee会計を活用し、中小法人・スモールビジネスの記帳や確定申告の負担を軽減し、本業に専念できる環境づくりを支援しています。
創作活動に励む漫画家・同人作家の方からのご相談も多数いただいており、柔軟かつ丁寧な対応を心がけています。