月次推移を見る際に、過去の推移も表示させたい!【ちょっと便利な機能紹介】

こんにちは。
福岡県久留米市の公認会計士・税理士、豊岡春樹です!

クラウド会計ソフト「freee会計」は、うまく使いこなせば、使いやすく非常に優れた会計ツールです。

今回は、その中でも「月次推移表」の便利な活用方法についてご紹介します。

月次推移表で「異常値」に気づく習慣を

freee会計では、仕訳を登録した後や月次の数字をチェックする際に、「月次推移表」を使って前年・前月との比較がしやすくなっています。

特に、

  • 「あれ?今月だけ広告費が異様に高い」
  • 「昨年のこの時期には●●費が発生していたはず」
    といった気づきを得るためには、月次の流れを可視化することがとても重要です。

月次決算の進め方については、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

【公認会計士、税理士が解説】月次決算を適切に行うためのポイント~小規模事業者向け~

こんにちは。福岡県久留米市の公認会計士・税理士、豊岡春樹です。 「毎月の経理処理、なんとなくやっているけど合ってるのかな」「決算前にいつもバタバタしてしまう」 …

freee会計の「月次推移」表示期間カスタマイズ術

freee会計では、前期の推移と当期の推移をスマートに見比べる具体的な方法があります。

ポイントは「月次推移」レポートの「終了年月」と「表示期間」を調整することです。

【操作イメージ】(例:個人事業主、12月決算の場合)

現在5月で、当期(1月~5月)の月次推移を見ながら、前期の状況も合わせて確認したいとします。

  1. freee会計の会計帳簿メニューから「月次推移」を開きます。
  2. 通常、表示期間の「終了年月」は会計期間の最終月(例:12月)に設定されています。
  3. この「終了年月」を、比較したい当期の最新月(例:当期の5月)に変更します。

たったこれだけです!

すると、画面にはどう表示されるでしょうか?
終了年月を「当期5月」とし、表示期間を「12ヶ月」にすると、前期の6月から当期の5月までの12ヶ月間のデータが一覧で表示されるのです。

この機能のココがすごい!

  • 複数タブ不要!一画面で比較可能: これまで2つの画面を見比べていた方もいるかと思いますが、1つの画面で前期からの流れを追いつつ当期の数値を確認できます。
  • 視覚的に分かりやすい: 前期から当期への数値の動きが連続して見えるため、急な増減や傾向の変化を直感的に捉えやすくなります。
  • 計上漏れや異常値の早期発見に貢献: 「あれ、前期のこの時期はもっと〇〇費があったな」といった気づきから、計上漏れや入力ミスを早期に発見できる可能性が高まります。

freee会計の「ちょっと便利」な使い方、今後もご紹介します!

freee会計は、基本機能だけでなく、こうした地味ながら業務効率を高めてくれる機能がたくさん備わっています。

今後も、実務で役立つ「便利な使い方シリーズ」として、随時ご紹介していく予定です!

投稿者プロフィール

豊岡 春樹
豊岡 春樹
久留米市の若手公認会計士・税理士です!
freee会計を活用し、中小法人・スモールビジネスの記帳や確定申告の負担を軽減し、本業に専念できる環境づくりを支援しています。
創作活動に励む漫画家・同人作家の方からのご相談も多数いただいており、柔軟かつ丁寧な対応を心がけています。