お金が貯まらない根本原因?税理士が考える「ストレス」と「支出」の意外な関係
こんにちは!
福岡県久留米市の公認会計士・税理士、豊岡春樹です!
今回は、皆さんの関心が高いお金関連についてですが、「プライベートのお金をいかにして残すか」というテーマについてお話しします。
お金をNISAや株式投資、あるいは堅実な貯蓄に回したいと考えたとき、まず思い浮かぶのは「収入を増やす」ことかもしれません。
しかし、それをすぐに実現するのは難しいものです。
次に考えるのが「支出を見直す」ことでしょう。
多くの場合、ここで「まずは固定費を削減しましょう」という話になります。
ですが、お金に対する意識が高い方であれば、すでに取り組んでいるかもしれません。
そこで今回は、そうした一般的な節約術とは少し異なる視点、すなわち「いかにストレスをためないか」という点に注目します。
これが、実はお金を残す上で重要だと考えています。
なぜストレスが溜まるとお金が減るのか?
皆さんも、日々何かしらのストレスを感じているのではないでしょうか。
適度なストレスは集中力を高めるなど良い面もありますが、過度なストレスがかかると、私たちは何とかしてそれを解消しようと行動します。
社会人の場合、そのはけ口が飲み会や買い物での「散財」になってしまうケースが少なくありません。
ついお酒を飲みすぎて終電を逃し、タクシーで帰宅する。
あるいは、ネットショッピングで不要なものまで買ってしまう。
私自身も監査法人に勤務していた時代は、仕事のプレッシャーからそうした経験が少なからずありました・・・(苦笑)
このように、ストレスは無意識のうちに支出を増やし、お金が貯まらない一因となるのです。
支出を増やす「悪いストレス」とは?
一言でストレスと言っても、その種類は様々です。
ここでは、特に散財につながりやすい「悪いストレス」の例をいくつか挙げます。
A) 人間関係のストレス
職場の上司や同僚、取引先、あるいはプライベートな関係性など、他者との関わりから生じるストレスです。
これは自分一人ではコントロールが難しく、根深い悩みになりがちです。
B) コントロール不能な仕事のストレス
「仕事量が多い」場合でも、それが自身の成長や評価につながる場合は異なります。
しかし、「理不尽な要求が多い」「業務の目的が不明確」「どれだけ頑張っても評価されない」といった状況は、強いストレス源となります。
C) 将来への漠然とした不安
老後の生活、健康、キャリアなど、将来に対する漠然とした不安もストレスとなります。
この不安を一時的に忘れるために、目の前の快楽(買い物や飲食)に走ってしまうことがあります。

向き合うべき「良いストレス」もある
一方で、全てのストレスが悪いわけではありません。
むしろ、受け入れるべき、あるいは積極的に向き合うべき「良いストレス」もあります。
それは、「将来の収入増や自己成長につながるストレス」です。
例えば、昇進が見えてきて一時的に仕事量が増え、大変だと感じる場合。
これは、乗り越えれば自身のスキルアップや収入増に直結する可能性が高い「負荷」です。
新しいスキルを学ぶための勉強や、独立準備なども同様です。
こうした「良いストレス」は、将来への投資と捉えることができます。
お金を残すためのストレス対処法
では、お金を浪費させてしまう「悪いストレス」には、どう対処すればよいでしょうか。
1. ストレスの原因を明確にする
まずは、自分が何にストレスを感じているのかを客観的に把握することが第一歩です。
それが「良いストレス」なのか「悪いストレス」なのかを分類してみましょう。
2. 「悪いストレス」への具体的な対処
人間関係のストレス
最もコントロールが難しい分野です。
まずは、「相手のことは気にしない」と自分の感情をコントロールする訓練を試みることが考えられます。
相手の言動ではなく、自分の受け止め方を変えるアプローチです。
しかし、それでも改善が難しい、あるいは相手からの攻撃性が高い場合は、その人間関係を断つ決断も必要です。
職場であれば「思いきって転職する」、プライベートであれば「連絡を取らない」など、物理的に距離を置くことが、自分のお金と心を守る最善策になることもあります。
その他のストレス
仕事量や将来の不安といったストレスは、原因を分解して対策を立てることが有効です。
仕事であれば上司に相談して業務量を調整する、将来のお金が不安なら、まずは現状の資産や収支を把握し、具体的な貯蓄計画を立ててみる。
「見える化」するだけでも不安は大きく軽減されます。
まとめ
お金を残すためには、節約術だけでなく、自分自身のストレス管理が不可欠です。
ストレスが溜まれば支出が増え、支出が増えれば更にお金の不安というストレスが溜まる、という悪循環に陥りかねません。
自分がどんなストレスを感じているかを把握し、対処すべきものと距離を置くべきものを見極める。
これは、お金の管理における「現状把握」と「適切な対策」にも通じる考え方です。
ぜひ一度、ご自身の「ストレス」と「支出」の関係性を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

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久留米市の若手公認会計士・税理士です!
freee会計を活用し、中小法人・スモールビジネスの記帳や確定申告の負担を軽減し、本業に専念できる環境づくりを支援しています。
創作活動に励む漫画家・同人作家の方からのご相談も多数いただいており、柔軟かつ丁寧な対応を心がけています。
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