漫画家・同人作家さんが税理士に相談するタイミング|売上1,000万円・専業化・法人成り
こんにちは!福岡県久留米市の公認会計士・税理士、豊岡春樹です!
おかげさまで、漫画家・同人作家さんなどクリエイターの方からのご相談が増えています!
頼っていただけることが本当にうれしく、感謝のお言葉をいただいた日には、私にしっぽが付いていたらぶんぶん振り回しているだろうなと思うほどです(笑)
今回は、漫画家・同人作家さんで税理士と契約に至るタイミングとして多いケースをご紹介します。
「確定申告がそろそろ限界かも」「消費税ってどうすればいいの?」「法人成りしたほうがいいのかな?」といったタイミングでご相談いただくことが多いので、今後のご自身の判断の軸にしていただけたら嬉しいです!
タイミング1:売上高が1,000万円を超えてきたとき
圧倒的に多いのが、売上高が1,000万円を超えるなど、売上が大きく増えたタイミングです。
この規模になってくると、確定申告のためのデータ入力や申告書の作成に限界を感じられる方が多い印象です。
活動を始めて2〜3年で売上高1,000万円を超えてくる方もいらっしゃって、実務を通じて本当にすごいなと感じています!
漫画家・同人作家さんの場合、作品制作に集中したい方がほとんどだと思いますが、売上が増えると、その分だけ確定申告のための事務作業も増えてきやすいです。
しかも、収入源が複数になるケースが多いのもクリエイターの方ならではです。例えば、
- FANZAやDLsiteなどのコンテンツ収入
- メロンブックスなどでの自費出版の売上
- 出版社からの原稿料収入
- Ci-enやFANBOXなどの支援金収入
- YouTubeの広告収入 等々
これだけ収入の入口があると、管理だけでも結構大変ですよね・・
売上1,000万円超えは「消費税」も関わってきます
さらに、売上高が1,000万円を超えると、その2年後から消費税の課税事業者(消費税の申告と納付の義務がある事業者)になります。
この消費税がとにかく難解で、「ギブアップです」と言われる方がとても多いです。
税理士の目から見てもかなり難しい税法なので、無理もないと思います。
※参考:国税庁 消費税のあらまし

余談ですが・・・
消費税のルールが難しくなっているのは、当初あったシンプルなルールの抜け穴を探して節税するスキームが生まれ、それをふさぐ改正が積み重なってきた結果、今の複雑さになっているという感じです・・。
クリエイターならではの難しい論点もあります
売上の増加に加えて、漫画家・同人作家さんの確定申告を難しくしているのが、クリエイター固有の論点です。
- 平均課税(原稿料や印税、など、年によって大きく変動する収入の税負担をならして計算できる制度)の適用の可否
- 個人事業税(都道府県が課す税金)の課税・非課税の区別
これらは収入の性質によって対象になるもの・ならないものがあるため、判断に専門的な知識が求められやすいです。
このあたりで確定申告が難しく感じられる方も多いという印象です。

平均課税と個人事業税については、また別の記事で詳しく解説したいと思っています!
タイミング2:副業から専業になるとき
会社員をしながら副業で創作活動をしていた方が、専業になるタイミングでご相談いただくケースもあります。
専業になる際には、税務署への届出(開業届や青色申告承認申請書など)が必要になってきます。
特に青色申告(一定の記帳をすることで最大65万円の控除などが受けられる制度)はメリットが大きい一方、手続きをご自身で調べて進めるのは少なからず手間がかかります。
「届出関係も含め、最初から全部丸投げしたい」という形でご相談いただくことが多いです。
タイミング3:法人成りを検討するとき
法人成り(個人事業主が会社を設立し、事業を法人に移すこと)の検討に際してご相談いただくケースも多いです。
ネットやYouTubeでは「売上が○○万円を超えたら法人成りしたほうが絶対良い!」という強い主張が出回っていて、それを見て「自分も法人成りしたほうがいいの?」とご相談に来られる方が少なくありません。
私のスタンスとしては、漫画家・同人作家さんには法人成りをあまりおすすめしていません。理由は大きく分けて2つあります。
- 事務作業や守るべきルールが増え、ストレスに感じられる方が多いため
- 平均課税や文芸美術国保等のようなクリエイターならではの制度が、法人化すると使えなくなるため
もちろん法人化が合う方もいらっしゃいますが、「絶対お得」という煽り文句を鵜呑みにするのは危険かなと考えています。
詳しくは別の記事で解説しているので、お時間のあるときにご覧いただけると幸いです。
まとめ:迷ったら、いつでもご相談ください
今回ご紹介したように、漫画家・同人作家さんから税理士にご相談いただくタイミングは、主に下記です。
- 売上高が1,000万円を超えてきたとき(確定申告の限界・消費税の発生)
- 平均課税や個人事業税など、クリエイター固有の論点に直面したとき
- 副業から専業になるとき
- 法人成りを検討するとき
税金のルールは複雑で、調べれば調べるほど不安になることもあると思います。
でも、ひとりで抱え込む必要はありません。
少しでも気になることがあれば全然お答えしますので、どうぞお気軽にご相談ください!
作家様の創作活動が少しでも長く気持ちよく続くよう、税金周りのことは私がお手伝いします!

投稿者プロフィール

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久留米市の若手公認会計士・税理士です!
freee会計を活用し、中小法人・スモールビジネスの記帳や確定申告の負担を軽減し、本業に専念できる環境づくりを支援しています。
創作活動に励む漫画家・同人作家の方からのご相談も多数いただいており、柔軟かつ丁寧な対応を心がけています。





